
MetaTrader 4 クライアントターミナルの秘密:インディケータ編
いまやテクニカルインディケータなしで金融マーケットを分析することは想像できません。自分独自のインディケータを作成することも、埋め込み済みのインディケータを利用することもできるのです。埋め込み済みインディケータはカスタムインディケータよりも動作が速く、カスタムインディケータには実装できない数多くの機能を備えています。たとえば、メインウィンドウ、サブウィンドウどちらのチャートにもアタッチ可能なインディケータがあります。そのうえ、インディケータは価格や/またはボリューム値ではなく、別のインディケータの値について計算されることも可能dなのです。
埋め込み済みインディケータを賢く活用すれば、自分のプログラムを作るなんてことしなくても成功するのに役に立つものです。
MetaTrader 4 クライアントターミナルには埋め込み済みインディケータが30あります。条件つきでインディケータはすべて4グループに分けることができます。
- オシレータ
- トレンドインディケータ
- ビル・ウィリアムズのインディケータ;
- ボリューム
トレンドインディケータは一方向に価格変動を割り当て、同期的または遅れてトレンドが向きを変えるときの動きを検出するのに役立ちます。オシレータはそのような反転を同期的にまたは事前に検出することを可能にします。ビル・ウィリアムズの指数は両オシレータの特性と、トレンドインディケータを備えています。ボリュームはあるがままの価格変動を分析するのではなく、バーの途中で着信するティック量を分析します。
埋め込みインディケータ特性の概要テーブル
テーブルのリ埋め込みインディケータに対応するカスタムインディケータのソースコードを閲覧することができます。
インディケータ | 受け付けられる略称 | タイプ | Separate/ メイン |
~と関連 s / m |
追加行 | Period/ シフト |
適用する | MA メソッド | レベル |
Acceleration/Deceleration Oscillator | AC | b | s | +/- | - | -/- | - | - | + |
集積/分配 | A/D | v | s | +/- | - | -/- | - | - | + |
アリゲータ | アリゲータ | b | m | -/+ | - | +/+ | + | + | - |
平均方向性移動指数 | ADX | t | s | +/- | - | +/- | + | - | + |
平均的真の範囲 | ATR | o | s | +/- | - | +/- | - | - | + |
オーサムオシレータ | AO | b | s | +/- | - | -/- | - | - | + |
ペアパワー | ベア | o | s | +/- | - | +/- | + | - | + |
ボリンジャーバンド | BB | t | m | +/+ | + | +/+ | + | - | + |
ブルパワー | ブル | o | s | +/- | - | +/- | + | - | + |
コモディティチャンネル指数 | CCI | t | s | +/+ | + | +/- | + | - | + |
DeMarker | DeM | o | s | +/- | - | +/- | - | - | + |
エンべロープ | Env | o | m | +/+ | + | +/+ | + | + | + |
勢力指数 | FRC | o | s | +/- | - | +/- | + | + | + |
フラクタル | フラクタル | b | m | -/+ | - | -/- | - | - | - |
ゲーターオシレータ | Gator | b | s | +/- | - | +/+ | + | + | + |
一目均衡表 | Ishimoku | o | m | -/+ | - | +/- | - | - | - |
市場促進指数 | BW MFI | b | s | +/- | - | -/- | - | - | + |
モメンタム | モメンタム | o | s | +/+ | + | +/- | + | - | + |
資金フロー指数 | MFI | v | s | +/- | - | +/- | - | - | + |
移動平均 | MA | t | m | +/+ | + | +/+ | + | + | + |
移動平均 収束/分散 | MACD | o | s | +/- | - | +/- | + | - | + |
オシレータの移動平均 | OsMA | o | s | +/- | - | +/- | + | - | + |
オンバランスボリューム | OBV | v | s | +/- | - | -/- | + | - | + |
パラボリック SAR | Parabolic | t | m | -/+ | - | +/- | - | - | - |
相対強度指数 | RSI | o | s | +/+ | + | +/- | + | - | + |
相対活力指数 | RVI | o | s | +/- | - | +/- | - | - | + |
標準偏差 | StdDev | t | s | +/+ | + | +/+ | + | + | + |
ストキャスティック オシレータ | Stochastic | o | s | +/- | - | +/+ | + | + | + |
ボリューム | ボリューム | v | s | +/- | - | -/- | - | - | + |
ウィリアムズの%R | %R | o | s | +/- | - | +/- | - | - | + |
タイプ
- o -オシレータ
- t -トレンドインディケータ
- b -ビル・ウィリアムズのインディケータ
- v -ボリューム
分離/メイン
- s -デフォルトでは、インディケータはサブウィンドウにアタッチされています。
- m -デフォルトでは、インディケータはメインウィンドウにアタッチされています。
s/m との関連:インディケータがサブウィンドウまたはメインウィンドウにすでにアタッチされたインディケータと連携するかどうか 。
追加行:インディケータがドラッグされるとき、追加行、前のインディケータデータと最初のインディケータデータは、インディケータのプロパティウィンドウの『適用する』 フィールドに表示されます。
前インディケータのデータ -メインウィンドウまたはサブウィンドウにアタッチされた直近のインディケータデータ。アタッチされたインディケータがなければ、前回インディケータの値がチャートデータとなります。アタッチされるべきインディケータはチャートの終値を基に作成されることとなります。
最初のインディケータデータ -メインウィンドウまたはサブウィンドウに一番目としてアタッチされたインディケータのデータ。アタッチされたインディケータがなければ、一番目のインディケータのデータがチャートデータとなります。アタッチされるべきインディケータはチャートの終値を基に作成されることとなります。
期間/シフト:インディケータのプロパティウィンドウの『パラメータ』タブにある対応する名前を持つフィールドの利用可能性。
適用する:インディケータのプロパティウィンドウの『パラメータ』タブでの『適応する』フィールドの利用可能性。
МА メソッド:『パラメータ』タブ(移動平均構築メソッドの選択)で同一名のフィールドの利用可能性。
レベル:『レベル』タブの利用可能性
チャートにインディケータをアタッチする方法
インディケータをチャートにアタッチする方法は6通りあります。
- メインメニューのコマンドを使う
- ボタンを使う
- 『ナビゲータ』ウィンドウのインディケータ名をダブルクリックする
- 『ナビゲータ』ウィンドウコンテキストメニューコマンドを選択する
- プリセットのホットキーを使う
- マウスを使ってインディケータをメインウィンドウ、またはその他のインディケータのサブウィンドウまでドラッグする(ドラッグアンドドロップ)
初めの5とおりの方法は基本的にお互い違いはありません。それらをインディケータアタッチのデフォルトモードと呼ぶことにします。ここで、デフォルトではインディケータはチャートまたは別のサブウィンドウに行場されます。5番目の方法、ドラッグアンドドロップはもっと興味を惹かれる方法です。チャートにドラッグされると、すでにチャートにアタッチされている別のインディケータ値から計算されるインディケータがあります。『特殊な』インディケータは7件あります。
- ボリンジャーバンド
- コモディティチャンネル指数
- エンべロープ
- モメンタム
- 移動平均
- 相対強度指数
- 標準偏差
埋め込みインディケータは他のインディケータと組み合わせたり、他のインディケータ値を基に計算されることが可能です。組み合わせる際は、アタッチされるべきインディケータはすでにアタッチされているインディケータの上に表示されますが、それ自体のスケールと境界を持ちます。この場合、アタッチされるべきインディケータの値は、チャート価格値から計算されます。
デフォルトでサブウィンドウに表示される埋め込みインディケータはそのサブウィンドウにすでにアタッチされているインディケータと組み合わせることが可能です。デフォルトでメインウィンドウに表示される埋め込みインディケータはすでにメインウィンドウにアタッチされているインディケータと組み合わせることが可能です。
埋め込みインディケータのほとんどがデフォルトモードでのみアタッチ可能です。これら7つの『特殊』インディケータはメインウィンドウにもサブウィンドウにもアタッチ可能です。
デフォルトでサブウィンドウで開くインディケータをメインウィンドウにアタッチする方法
以下のインディケータはデフォルトではサブウィンドウで開かれます。
- コモディティチャンネル指数
- モメンタム
- 相対強度指数
- 標準偏差
コモディティチャンネル指数を例にとってこれらインディケータの特性を調べます。
すでに上で述べているので、このインディケータはデフォルトでは別のウィンドウで開かれます。
CCI をメインウィンドウにアタッチするには、それをチャートにドラッグする必要があります。インディケータ特性は以下のようなものです。
実際、チャートが同時にインディケータなのです。そのため、他に利用可能なインディケータがなければ、1番目のインディケータデータと前回のインディケータデータがチャート自体のデデータであり、前回のインディケータ値を基にした描写方法はいずれにせよ1番目のインディケータ値を基にしたものと変わるところはありません。
よって、インディケータをチャートウィンドウにアタッチするには、それをチャートにドラッグアンドドロップし、1番目のインディケータデータまたは前回のインディケータデータを選択します。
取得される結果:
インディケータモメンタム、相対強度指数、標準偏差は同じ方法でチャートウィンドウにアタッチされます。
デフォルトでメインウィンドウで開くインディケータをサブウィンドウにアタッチする方法
以下はこのグループのインディケータです。
- ボリンジャーバンド
- エンべロープ
- 移動平均
移動平均を例にとって考察します。デフォルトでは、このインディケータは以下のような見かけを指定あmw巣。
別のサブウィンドウへの MA のアタッチには前の例おりももういくつかアクションが必要です。
まず、別ウィンドウを『作成する』必要があります。このために、チャートにサブウィンドウで開く任意のインディケータをアタッチします。例えば MACD です。
ここで、移動平均を MACD ウィンドウにドラッグし、プロパティウィンドウで前回インディケータの値または1番目のインディケータ値をを選択します(サブウィンドウにはインディケータが1つだけ、すなわち MACD がありそれは1番目、前回どちらのインディケータにもなるからです)。
数多くのインディケータがウィンドウにアタッチされると、どれをもとにどれが構築されるか検出することがつねに可能です。前回インディケータの値の選択は "->"と表示されます。1番目のインディケータデータ値の選択は "=>"として表示されます。
われわれはそこにスーパーインポーズされた移動平均を伴う MACD を取得しました。ここでやめることもできますが、移動平均だけがウィンドウに残るようにすることも可能です。そのためには MACD を削除することが必要です。ただし、それをただ削除したのでは、MACD 値を基に構築された移動平均も削除されてしまいます。よって、まず MACD から移動平均を分離します。たとえば終値について計算をします。
これで MACD は削除可能で、移動平均は別ウィンドウに残ります。
よって、異なるインディケータの特性を組み合わせることで、かなり複雑なシステムを構築することができるのです。
インディケータアタッチの共通特性
- アタッチする予定のインディケータアタッチのが複数行(2行以上)を持つインディケータ値をもとに計算されている場合、それはゼロ行がメインの行の値を計算することとなります。コードでは、この行は SetIndexStyle 関数の1番目のパラメータ値で検出されます。たとえば、アタッチされるべきインディケータが MACD を基に計算されていれば、ヒストグラム値が計算用の値として取られます。それは MACD コード:SetIndexStyle(0, DRAW_HISTOGRAM).、で決められるためです。:
- 多くのインディケータがはデフォルトで最大と最小を固定しています。たとえば RSI は固定しました。この場合、それが別のインディケータ、たとえば、 MACDにアタッチされたあと、その境界は位置がずれている可能性があります。 すなわち RSI は MACD ウィンドウと一致しません。
これを修正するには、最大と最小のフィールドのチェックを外す必要があります。そうするとインディケータのスケールはお互い独立します。
- 数多くのインディケータがウィンドウにアタッチされると、どれをもとにどれが構築されるか検出することがつねに可能です。前回インディケータの値の選択は "->"と表示されます。1番目のインディケータデータ値の選択は "=>"として表示されます。
上の例では、インディケータは以下の方法で作成されています。
- アタッチされた MACD;
- 1番目のインディケータデータ、すなわち MACD の値、を基に計算された MA
- 1番目のインディケータデータ、すなわち またしてもMACD の値、を基に計算された RSI
- CCI の MACD との組み合わせ;
- 前回のインディケータデータ、すなわち CCI の値、を基に計算された モメンタム
- 組み込みインディケータは別の組み込みインディケータのみならず、カスタムインディケータにもスーパーインポーズ可能です。アタッチの原理は同様です。例:
レベル構築方法
インディケータにもの中にはレベル構築を可能にするものがあります。MA 対して、レベルを利用してチャネルを構築することが可能です。そのためには、『レベル』タブに行き、『追加』ボタンによって値をいくつか設定する必要があります。
MA のラインを背景と同様、色付にするなら、移動平均で構築されたチャネルを取得します。
『ビジュアル化』タブ
最後に、MetaTrader 4 クライアントターミナルのインディケータ特性をもう一つ考察します。組み込みインディケータでもカスタムインディケータでも、すべてのインディケータはこの特性を持ちます。そのうえ、それはオブジェクトに適用することも可能です。すなわち、グラフィカルツールおよびテクニカル分析ツールに適用できるのです。
同一シンボルの異なるタイムフレームで分析したデータが異なるという不思議はどこにもありません。異なるテクニカルツールを使用することができ、異なる設定の異なるインディケータもそこに入ります。タイムフレーム間で切り替えるときに何度も繰り返してインディケータが再調整することのないように以下を行います。:インディケータプロパティウィンドウで、選択されたインディケータがアンカーされるタイムフレームを指定します。
インディケータすべて、タイムフレームすべて、同様に行います。将来、それらの間で切り替えを行う場合、異なるタイムフレームには異なるインディケータを表示することができるようになります。あとは将来他のシンボルに対してテンプレートが使用されるよう保存するだけです。
例:タイムフレーム H1 および M15 で同じインディケータ MACD と MA がアタッチされますが、異なる期間でアタッチされます。
- H1 で:値12, 26, 9 の MACD;期間 7 のMAは MACD で計算されます。期間 15 のMAは MA(7) で計算されます。
- M15 で:値124, 52, 18 の MACD;期間 28 のMAは MACD で計算されます。期間 20 のMAは MA(28) で計算されます。
MetaQuotes Ltdによってロシア語から翻訳されました。
元の記事: https://www.mql5.com/ru/articles/1422


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