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エキスパートアドバイザー(EA)の選び方:取引ボットを却下するための20の強力な基準

エキスパートアドバイザー(EA)の選び方:取引ボットを却下するための20の強力な基準

MetaTrader 5テスター | 20 3月 2023, 09:42
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Cristian Mihail Pauna
Cristian Mihail Pauna

はじめに

プロのアルゴリズム取引ポートフォリオには少なくとも10~20の資本口座が含まれ、少なくとも10~20の資本市場で10~50のエキスパートアドバイザーが実行されています。これは基準ではありませんが、私の周りで見られる慣習です。この記事では、「どうやって正しいエキスパートアドバイザーを選べばいいのか」という問いに答えようと思います。ポートフォリオに最適なのはどれでしょうか。また、市場で入手できる大規模な取引ボットリストをどのようにフィルタリングすればいいのでしょうか。この記事では、エキスパートアドバイザーを却下するための20の明確で強力な基準を紹介します。

それぞれの基準が提示され、よく説明されているので、より持続的な判断ができ、より収益性の高いエキスパートアドバイザーを集めることができるようになります。基準の中には非常にシンプルですぐに議論できるものと、明確な結論を出すために戦略的なテスト結果が必要なものがあります。どちらにしても、すべての要件は普遍的で、使用する取引プラットフォームに依存せず、プログラミングや高度なコーディングのスキルがなくても、経験が少なくても誰でも適用することが可能です。

私は、Cristian Mihail Păunaと申します。私はエンジニアかつエコノミストで、経済情報学博士号を持っています。1998年以来、私は、自分自身や他の多くの人が作った取引アルゴリズムや自動売買システムの製作とテストを行ってきました。この記事は、受け入れの考えではなく、却下の基準を考慮して、意図的に否定的に書かれています。市場にあるほとんどの取引ボットがこれらの基準のすべてを満たさないためです。この記事では、取引ボットをどのように却下し、どのように投資ポートフォリオに含めることが考えられるかについて、私自身の結論を紹介します。基準リストはまだ作成中なので、どなたでもコメント欄に新しいアイデアを記入して完成させることができます。お楽しみください。


却下基準リスト

収益性は、ほとんどの経験の浅いトレーダーがエキスパート-アドバイザーを選ぶときに考慮する最初の基準です。もちろん、利益はエキスパートアドバイザーを使用する理由ですが、取引ボットの購入と使用を決定しなければならないとき、利益がすべてでしょうか。私見では、そんなことはないと思っています。もちろん、そのソフトウェアは利益を生むものでなければなりませんが、その取引ボットがどれだけ利益を生むかを測定する前に、他の多くの要件が私の判断に大きく影響します。ここで、私が考える却下基準のリストを紹介します。

1.ボットが作者のアクションに依存する場合は却下
2.ボットに最適なパラメータが設定されていない場合は却下
3.ボットがニュース関連のアクションに依存する場合は却下
4.ボットが実行時に使用者のアクションに依存する場合は却下
5.ボットに初期化エラーや実行エラーがある場合は却下
6.ボットに意図的な動作制限がある場合は却下
7.ボットのスプレッドが狭い場合は却下
8.ボットに特定のスキャルピング条件が含まれている場合は却下
9.ボットが手数料の高い市場で動く場合は却下
10.ボットが特定の証券会社に依存する場合は却下
11.プラスよりマイナスの取引が多い場合は却下
12.タイトな期間で利益が得られる場合は却下
13.過去5年間、好結果がない場合は却下
14.3ヶ月以上経過しても好結果が得られない場合は却下
15.キャピタルエクスポージャーやリスクレベルが設定できない場合は却下
16.小資本と大資本の収益性が大きく異なる場合は却下
17.設定した特定のパラメータでテスト結果が不合格になった場合は却下
18.最適以外のパラメータセットでテスト結果が不合格だった場合は却下
19.取引回数が少なかったり、時間が集中している場合は却下
20.ライブ結果がテスト結果と大きく異なる場合は却下

ここで紹介した却下基準の大部分は、任意のエキスパートアドバイザーで、有料版を購入する前に無料デモ版を使ってテスト結果を観察するという小さなリソースで評価することができます。最後の基準だけは、取引ボットを入手し、テスト結果とライブ結果を比較することを前提としています。また、エキスパートアドバイザーの収益性も重要であり、長期的な リスクと資本の管理計画に適合する必要があります。


1.ボットが作者のアクションに依存する場合は却下

取引ツールや投資ポートフォリオは、他人の意志や行動から独立していなければなりません。ソフトウェアとサーバをコントロールするのは、あなただけでなければなりません。「最適なパラメータセットについては購入後お問い合わせください」または「このソフトウェアを使用してどのように最高の結果を得ることができるかは購入後お問い合わせください」のような文章が製品の説明にあったならば、私はこのようなエキスパートアドバイザーを最初から却下します。 作者は、事前にテストすることもなく、起こりうる結果について何も知らずに自分のソフトウェアを購入することをあなたに望んでいるようなものです。こんな製品を誰が買うのか、今でも不思議でなりません。さらにこの場合、作者にあなたに答える時間や暇がなかったり、作者がそのソフトウェアであなたに最高の結果を出して欲しくなかったりすると、お金を払ったのはあなたなのに、決めるのは作者だという、不公平なことになります。


2.ボットに最適なパラメータが設定されていない場合は却下

最適なパラメータ値が含まれていない、または作者が最適なセットファイルを提示していない取引ボットは最初から却下します。市場には、それらを最適化して最適なパラメータ値を見つける招待を含んだ何百種類ものボットが用意されています。作者によっては、より良いパラメータセットファイルがあれば、それを伝えるよう購入者に呼びかけることもあります。これは、作者が最適な設定を見つけることができなかったのにかかわらず、優れた取引ボットを手に入れたように見せかけているようなものです。私の考えでは、プロのエキスパートアドバイザーは、指定された市場に最適なパラメータセットをデフォルトで設定しているはずで、購入者は購入前にその製品をテストするためにそれを使用する必要があります。


3.ボットがニュース関連のアクションに依存する場合は却下

私は通常、特定のまたは重要なニュースの前に停止するよう指示された取引ボットは却下します。このようなエキスパートアドバイザーは、ユーザーに現在の経済指標カレンダーのニュースを意識することを義務付け、フルタイムの仕事を与えます。これは半自動売買ボットであり、私の好みの範囲外です。また、取引ボットが特定のサイトのイベントを読むなど、ニュースカレンダーに依存する場合も、懐疑的です。この考え方に反対するわけではありませんが、経験上、重要なニュースが何の予告もなく、スケジュールもなく、価格変動前にその対象を知る可能性すらないままやってくることがあるのを見ています。この種のボットは大きな出来事のニュースに敏感に反応し、前例のないケースで損失を発生させることがあります。プロのエキスパートアドバイザーは、どんなニュースが出ても、例外的に価格がどう動いても、すべてのケースをやりくりしなければなりません。


4.ボットが実行時に使用者のアクションに依存する場合は却下

取引ボットがうまく機能するために時々ユーザーのアクションを要求する場合、最初から却下することができます。しばらくして特定の作業を依頼するエキスパートアドバイザーを見たことがあります。そのうちいくつかは、短期テストでは収益性の良いものでした。例えば、「計算速度を上げるために7日ごとにボットを再起動する」、「毎週日曜日の後にボットを再起動する」、「ボラティリティが大きい場合、そのパラメータをfalseに設定する」、「毎月そのパラメータを再最適化する」などです。 これらは、私が出会ったケースの一部に過ぎません。先ほどの却下基準もそうですが、こういったケースの取引ボットは、いつまでもユーザーを雇っているわけで、ユーザーが頑張って最新状態に保たなければなりません。通常、この種のボットは、自動化できない特別な機能条件を随時必要とする手順を含むため、相当な期間テストすることができません。そのアクションをやり損ねたら?ボットの再起動を忘れたら?もちろん利益が出ません。そのため、初めからとばします。


5.ボットに初期化エラーや実行エラーがある場合は却下

私は、テジーテストモジュールで取引ボットをテストした後でログファイルを注意深く読みます。それは、プログラムについて、そして作者のプロ意識について多くを語ることができます。「298行目でゼロで除算している」「412行目の文字22で配列が範囲外」などのログに出会ったら、そのボットを私の関心対象から外すことにしています。ログファイルに何十、何百という警告があっても、同じです。この判断の理由は、そのようなエラーや警告があるとボットが使えなくなるからではありません。まだ動いてはいるのですが、あのプログラムをクリティカルエラーや重要な警告を出して送ってきた作者を信用できないからです。機能面をまったく気にしていないような感じです。プロの取引ボットには、典型的な実行中にエラーや警告がないことが必要です。


6.ボットに意図的な動作制限がある場合は却下

そのうちに、特定の条件を満たした場合にのみ実行できる取引ボットに出会いました。これは、口座番号や投資家名といった、著作権保護のために作者がさまざまなケースで設定できるパラメータに関するものではなく、次のような条件についてです。「このボットはGMT+2時間のみ稼働しています。」 私の証券会社は今日この条件を満たすことができるかもしれませんが、将来、証券会社が時間を変更することを決めたり、私が資本を管理する証券会社を変えることを選んだら、このボットをどうするでしょうか。確実に捨てます。物事をシンプルにするために、最初から捨ててしまいます。特に条件のなくても儲かるボットが他にたくさん市場に出回っています。


7.ボットのスプレッドが狭い場合は却下

非常に低いスプレッド値であれば、大きな資本効率で優れた戦略を実行するボットは、今日数多く存在します。多くの証券会社が、非常に低いスプレッドで変動スプレッド型信用取引口座を提供しています。こういう場合の戦略テストは、すごいと思います。しかし、実際の市場条件が整うとどうなるでしょうか。可変スプレッド口座は、スプレッドが時間中に予告なく任意の値を持つことができることを前提としています。まだ利益が得られるでしょうか。普通は得られません。製品説明に「このボットは5pips以下の低スプレッド条件で動作するように設計されています」と書かれているのを読んだら、そのボットは私の関心対象から外します。なぜなら、実際の市場環境では、ボットは通常、利益を生まないからです。スプレッドが最小でないボラティリティの大きな時間帯には、他のケースでは利益を上げていても、ボットは負けトレードをおこないます。


8.ボットに特定のスキャルピング条件が含まれている場合は却下

現在、スキャルピングという言葉には、いくつかの意味があります。ここで指すのは、1日に何百回、何千回と取引して利益を出す場合、1回あたりの利益がスプレッドより低くなるようなケースです。私はこの種の取引ボットの使用を避けています。収益性は、すべての関連する取引の実行が非常に低遅延であることを前提としていますが、実際の市場環境ではこれは通常起こりません。さらに、各証券会社は、証券会社サーバに送信する1日の操作回数の制限を設けています。ボットをテストするときは、この制限は有効ではありません。しかし、それは実際に有効なものです。これは、ボットを購入し、実際の状況で動かしてみてからわかることです。


9.ボットが手数料の高い市場で動く場合は却下

利益取引がスプレッドと手数料を下回ることが確認された場合、ボットを却下します。たとえそのボットが利益を上げていて、それ以外の条件を満たしていたとしても、経済的な観点からボットを却下します。私見ですが、証券会社がより儲かり、私が損をする理由はありません。その反対であるべきです。利益がスプレッドに加え、各取引に支払われる手数料の2倍以上であれば、ボットを受け入れます。もちろん、これはあくまで意見ですが、市場には資金効率に優れたエキスパートアドバイザーがたくさんあり、収益性の低いものを使う理由はありません。提示されたケースより良いものを選ぶことは誰でもできます。


10.ボットが特定の証券会社に依存する場合は却下

ある証券会社のために特別に作られたボットは絶対に買いません。市場には多くの製品があります。証券会社でも、新規顧客獲得のために、そのサーバ専用に作られたエキスパートアドバイザーを販売しているところがあります。この却下理由は明確です。特定の証券会社に依存してはなりません。プロのトレーダーは、より多くの証券会社を利用しており、手数料が大幅に増加した場合に証券会社を変更するオプションが必要です。特定の証券会社に依存した活動を構築していると、遅かれ早かれ限界を感じることになるのです。プロのエキスパートアドバイザーは普遍的でなければならず、同じ取引プラットフォームの下で任意の証券会社で使用する必要があります。


11.プラスよりマイナスの取引が多い場合は却下

市場には、少数の取引で利益を得て、残りは負けトレードとなる戦略を用いたエキスパートアドバイザーが数多く存在します。私は普段、このような戦略を避けています。勝ちトレードの割合が全体の10%や20%しかない場合、小さな相場の変化では、以前より利益の出るトレードが少なくなる可能性が非常に高くなります。したがって、取引戦略を何年もテストした後、私はエキスパートアドバイザーのポートフォリオに少なくとも80〜90%の肯定的な取引の割合を持つボットだけを含んでいます。この高い収益率をもっても、さらにパフォーマンスの基準を満たす必要があります。


12.タイトな期間で利益が得られる場合は却下

1年のうち特定の月だけ利益を出すエキスパートアドバイザーを発見しました。また、毎月最終週に収益を計上しているものもあります。また、特定の日にだけ取引を開始する取引ボットや、最悪、毎晩特定の5分間だけ取引を行うボットも存在します。原理的にはこの考え方に問題はないのですが、もし証券会社が毎晩のまさにその5分の間にスプレッドを10倍にしたらどうでしょう。この場合、利益に別れを告げることになります。この却下理由をよく理解し、応用する必要があります。確かに、利益を上げることができる特定の戦略はあります。現実の市場環境をそのシステムのテストに使われたものと同じにすればいいだけです。通常、私の経験では、取引期間の特定が非常に厳しいと、リアルタイム取引で悪い結果が出ることが多いです。


13.過去5年間、好結果がない場合は却下

過去1年間、取引ボットをテストし、肯定的な結果を得たことは、それをポートフォリオに加える良い理由となることがあります。しかし、過去3年、5年の収益性が否定的であった場合はどうでしょうか。あなたなら却下しますか、しませんか。私は却下します。統計学的な観点から、時間価格シリーズの良好で代表的なサンプルは、少なくとも1000日を含む必要があります。私は通常、過去5年間を使用しています。遡ること5年目はサンプル中盤の1000日で過去の相場観を適応させる特殊な条件、最後の1年は最後のタイムイベントによって作られた特殊な挙動を持つものと考えています。私は、過去5年間、安定した進化を遂げていないストラテジーはポートフォリオに含めるには不十分だと考えています。


14.3ヶ月以上経過しても好結果が得られない場合は却下

どんなエキスパートアドバイザーでも、時折、負けトレードを提示することがあります。通常、過去5年間に3ヶ月以上の負け期間がある場合、ストラテジーを却下します。この基準は、主観的なものです。人によって違う数を使うことができます。私の場合、この3ヶ月までの負けは、ドローダウン後2ヶ月以内に回復しなければなりません。第3の基準も同時に満たす必要があります。取引ボットは、最大ドローダウンが年間収益率の3分の1以上であることが合格の条件となります。そうでない場合は、私の関心対象から外されます。これらの基準は、特に同じ資本口座に2つ以上のエキスパートアドバイザーをインストールする場合、年末に長期的な結果を保証します。


15.キャピタルエクスポージャーやリスクレベルが設定できない場合は却下

これは、私が取引ボットをテストするときに、おそらく最初の基準として探しているものです。投資計画にエキスパートアドバイザーを組み込むには、リスクと管理計画に従ってリスクを設定する必要があります。そのボットが15%や25%のキャピタルエクスポージャーしか提供しないのであれば、多くの投資家には適さないでしょう。リスクを小数でカスタマイズする必要はありません。勾配リスクが1%、2%、3%、5%のスケールがあれば、誰でも十分なのです。多くの作者は、エキスパートアドバイザーにリスクのカスタマイズを含める必要があります。取引量を設定できれば、テストによるリスクはなくなると考えているようです。しかし、プロのエキスパートアドバイザーは、過去5年、10年のテスト結果を考慮し、そのリスクを示します。


16.小資本と大資本の収益性が大きく異なる場合は却下

エキスパートアドバイザーをテストする際、初期資本を設定することができます。例えば、10000ドルで取引ボットをテストして年間収益率が25%、20000ドルで580%だった場合、テスト結果とリアルタイムの結果にはかなりの差があることが確信できます。通常、初期資金を2倍にすることで、ボットは取引量を2倍にし、2倍の利益のようなものを得る必要があります。もちろん、差はありますし、資本金が倍になればより多くの取引を開くことができますが、信じられないような方法で収益性が向上した場合、問題があることことが確信できます。資本金を増やすと収益性が高まったが、作者も知らないうちにリスクが増えていたケースもありました。


17.設定した特定のパラメータでテスト結果が不合格になった場合は却下

私は長い間、ある特定のパラメータセットでのみ利益を上げることができる多くのエキスパートアドバイザーを却下してきました。また、入力パラメータを特定のモードに設定するとテストに合格しない取引ボットもその代表です。例えば、リスクを5%、資本金を1000 USDに設定した場合、テストに失敗したボットを却下したことがあります。一方、5%のリスクは10000 USDに設定でき、ボットは問題なく動作しました。作者は、すべての入力変数を検証し、変数が動作範囲外に設定されている場合は警告を表示する必要があります。これは、ユーザーの仕事ではありません。例えば、このようなケースは、特定の低資金額に対してリスクを高く設定しすぎると、損失が発生します。


18.最適以外のパラメータセットでテスト結果が不合格だった場合は却下

取引戦略の安定性は、パラメータを変更することで検証することができます。私は、作者から受け取った最適なパラメータを変更することで利益が出なくなるような取引ボットは却下しています。これまで、ある特定のパラメータセットだけで利益を上げるエキスパートアドバイザーに出会ってきました。このタイプは不安定なアルゴリズムで、リアルタイム市場が最適化に使用した時間に含まれる市場とは異なる動きをした場合、いつでも損失を計上することになります。もう1つは、リアルタイムの取引条件では満たすことができないパラメータに対して、安定した収益を上げることができる取引ボットによって作られています。このカテゴリには、小さなスプレッドや低遅延のデータ接続でのみ問題なく動作するボットが多く含まれています。これらの条件は、リアルタイムの取引環境では満たすことができません。


19.取引回数が少なかったり、時間が集中している場合は却下

年間3回や10回の取引は、プロの投資家にとって面白みに欠けるほど小さなものです。そのようなエキスパートアドバイザーが市場に出回っています。かなりの期間にわたって取引回数が少ない場合は、ランダム性を意味することがあります。統計学的な観点からは、一般的な結論を出すためには、その取引ボットのテストにもっと多くの年数が必要です。出資者は自分の数字を考えることができます。1週間に平均2回以下の取引しかしないボットは受け入れません。また、ボットがより多くのポジションを取引しているが、タイトな期間である場合も含まれます。あとは、何もしないで待っているのです。これは、時間と資源の無駄遣いだと思います。


20.ライブ結果がテスト結果と大きく異なる場合は却下

市場にあるエキスパートアドバイザーのかなりの割合で、ストラテジーテストの結果とリアルタイムの取引結果に大きな違いがあります。上に示したすべての却下基準を考慮するために、任意のエキスパートアドバイザーの無料デモ版を使用して、有意な時間バックで戦略テストのみを行うことができます。テスト結果と実際の取引結果の間に重要な違いがあるかどうかを調べるには、ソフトウェアを購入する必要があります。信じられないかもしれませんが、私が今まで購入したボットの75%は、テストとリアルタイムの結果の本質的な違いのために却下されました。場合によっては、その状況について作者に気づかれるほど、大きな違いがありました。中には公開リストからボットを除外したところもありますが、そのボットをまだ販売しているところも多くあります。いずれにせよ、一般的な情報としてフィードバックを残しています。通常の投資ポートフォリオに取引ボットを含めることを検討する前に、これはあなたがしなければならない最後のテストです。このテストでは、ソフトウェアの取得に実際のお金を使い、実際の資本を危険にさらす必要があります。私の観察では、ボットが3ヶ月から12ヶ月の間に大きな損失を出さずに、このテストに費やした費用を利益で返してくれるなら、それを永久に使うことができます。もちろん、すべては市場の動きやテストに使用する資本に依存しますが、このアイデアはほとんどの場合、貴重なものであることに変わりはありません。


結論

長期的な投資計画にエキスパートアドバイザーを含めるには、上記で紹介した20のテストにすべて合格する必要があります。リストの最初の基準は、任意のエキスパートアドバイザーの無料版をテストすることによって検討することができます。最後は、取引ボットの有料版をテストして、リアルタイムの取引結果がテスト結果と一致するかどうかを確認することを前提としています。かなりの割合のアドバイザーが、この最後のテストに合格していません。以上のような条件が揃えば、いずれにしても取引ボットの収益性は必須となります。このテーマについては、投資家がそれぞれの数字を持っています。いずれにしても、利益水準は、資本のドローダウンの数値、平均約定回数、リカバリー、プロフィットファクターと合わせて考える必要があります。市場に完璧なエキスパートアドバイザーは存在しません。いずれにもメリットとデメリットがあります。この却下リストの基準は、大きな損失を発生させるボットや、リソースを無駄に消費してしまうボットを除外するようにします。いずれも著者の結論に過ぎません。基準リストを完成させるために、皆さんから異なる面白いアイデアを募集中です。

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この記事は、Cristian Mihail PaunaResearch Gateに最初に掲載したものです。
DOI:https://doi.org/10.13140/RG.2.2.20912.43528/1



MetaQuotes Ltdにより英語から翻訳されました。
元の記事: https://www.mql5.com/en/articles/11933

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