Pivot Levels Pro AI
- エキスパート
- Vladimir Shumikhin
- バージョン: 7.2
- アクティベーション: 10
Pivot Levels Proは、MetaTrader 5向けの多機能エキスパートアドバイザー(Expert Advisor)です。Classic、Fibonacci、Camarilla、Woodie、DeMarkなど様々なピボット(Pivot)レベルを自動的に作図し、それに基づいてトレードを行います。本EAは、強力なポジション管理ロジック(グリッドアルゴリズム、トレーリングストップ、ブレイクイーブンへの移動)と、日次・週次・月次および累計損益を表示する分かりやすい統計パネルを兼ね備えています。また、チャート上に矢印やラインの形で過去のトレード履歴を表示する機能も備えています。
このEAは、クラシックおよび最新のピボットレベル算出方法を活用した自動売買を求めるトレーダーに最適です。ヘッジ(hedge)モードとネットティング(netting)モードの両方で動作可能であり、多彩なパラメータを用いて自分のトレードスタイルに合わせた戦略を構築できます。リスクレベル、グリッドの深さ、ピボットタイプ、タイムフレーム、取引管理のパラメータなど、自由に調整が可能です。
主な特徴とメリット
- 複数のピボットレベルタイプに対応
- Classic
- Fibonacci
- Camarilla
- Woodie
- DeMark
- ピボット算出用タイムフレームの柔軟な設定
ユーザーはM1、M5、M15、M30、H1、H4、D1、W1、MN1など任意のタイムフレームを選択できます。 - レベルの自動描画
EAはR1、R2、R3、R4、S1、S2、S3、S4と中央のPivotラインを描画し、それぞれにラベルを付けて視覚的に分かりやすく表示します。 - シグナルシステムと自動売買
- 計算されたピボットレベルを価格がクロスした時点で、売買シグナルが発生します。
- 取引間隔を調整して頻繁なエントリーを回避できます。
- グリッド(Grid)に対応しており、指定したステップに達すると追加ポジションを開設します。
- 強力なマネーマネジメント
- 固定ロットまたは証拠金残高のパーセンテージ(選択したリスクレベルに基づく)を選択可能。
- Stop LossおよびTake Profitの値を自由にカスタマイズ。
- トレーリングストップ(Trailing Stop)を任意の距離・ステップで設定可能。
- ブレイクイーブン(Break Even)機能により、指定したオフセットで損益分岐点へ移動可能。
- 統計パネルとトレード履歴
- 日次・週次・月次および累計損益をパネルで表示。
- チャート上に過去取引を可視化(矢印、エントリー・エグジットライン、損益ラベル)します。
- スプレッドフィルター設定
スプレッドが設定した上限を超える場合、EAは取引を控え、トレードの質を高めます。 - 簡単な導入と使用
1クリックでチャートに導入可能。すべての主要機能やパラメータは、使いやすい設定メニューに集約されています。
入力パラメータ (Inputs) の説明
以下に、本EAの入力パラメータ (Inputs) をグループごとに示し、それぞれの目的を説明します。ニーズや戦略に合わせて調整してください。
1. Lot & Risk
- LotMode
ロット計算モード:- LOTMODE_FIXED – 固定ロット。 FixedLotSize パラメータによって決定。
- LOTMODE_PERCENT – 証拠金残高のパーセンテージ。 RiskLevel で選択したリスクに基づいて計算。
- FixedLotSize
LOTMODE_FIXED を選択した場合に使用される固定ロット数。例: 0.01 。 - RiskLevel
LOTMODE_PERCENT モードが有効の場合に使用するリスクレベル。選択肢は以下のとおり:- RISK_LOW (残高の1%)
- RISK_MEDIUM (残高の2%)
- RISK_HIGH (残高の5%)
2. Stop Loss / Take Profit
- StopLoss
ストップロスの距離(ブローカーの価格表示に基づくポイント)。例: 1000 。 - TakeProfit
テイクプロフィットの距離(ポイント)。例: 200 。
注意:StopLoss と TakeProfit はEAによって現在のBID/ASK価格から絶対値に変換され、ブローカーの最小ストップレベル要件を考慮して設定されます。
3. Trailing / BreakEven
- TrailingStop
トレーリングストップの有効/無効 ( true / false )。 - TrailingStart
トレーリングストップを開始するために必要な最低利益(ポイント)。 - TrailingDistance
現在価格とストップロスの距離(ポイント)。 - TrailingStep
価格がどれだけ変動するとストップロスを再度移動するか(ポイント)。 - BreakEven
ブレイクイーブン機能の有効/無効。 - BreakEvenStart
何ポイントの利益に達するとブレイクイーブンへ移動するか。 - BreakEvenOffset
ブレイクイーブン設定時に、エントリー価格からどの程度(ポイント)ずらして設定するか(スプレッドや手数料をカバーするため)。
4. Order Management
- MinutesBetweenTrades
過剰なエントリーを回避するため、次のトレードまで待機する分数。デフォルトは 6 。 - MaxSpread
許容スプレッドの最大値(ポイント)。現在のスプレッドがこれを超える場合、EAは取引を見送ります。 - ExpertID
EA固有のマジックナンバー。EA自身が開いたポジションを識別するために使用します。 - OrderComment
オーダーに付与するコメント。
5. Grid Settings
- MaxGridPositions
グリッドで許容されるオーダーの最大数(BUYとSELLそれぞれに対して)。 - GridStep
平均化/追加ポジションを行う際のポイント間隔。
グリッドはヘッジモードでのみ使用可能です。ネットティングモードでは同方向に複数ポジションを持つことはできません。
6. Panel / History
- DisplayPanel
統計パネルを表示するかどうか ( true / false )。 - DisplayProfitStats
日次・週次・月次・累計の損益を表示するか ( true / false )。 - DisplayTradeHistory
グラフ上にトレード履歴(矢印、接続線、利益テキストなど)を表示するか ( true / false )。 - BuyTradeColor / SellTradeColor
グラフ上のBUY/SELLエントリー矢印の色。 - TradeHistoryFontSize
トレード(利益/損失)ラベルのフォントサイズ。 - PanelBgColor
統計パネルの背景色。 - PanelFontColor
パネルのテキスト色。 - PanelEditBgColor
パネル上の値が表示されるフィールドの背景色。
7. Pivot Settings
- PivotType
ピボットレベル計算のタイプ: Classic , Fibo (Fibonacci), Cam (Camarilla), Woodie , DeMark 。 - PivotTimeframe
ピボットレベルを算出するタイムフレーム(M1、M5、M15、H1など)。 - DrawPivotLines
ピボットラインをチャートに描画するかどうか ( true / false )。 - PivotExtendDays
チャート時間上で、ピボットラインをどのくらい先の日数まで延長表示するか。 - ShowLineLabels
描画されたラインにラベルを表示するか ( true / false )。 - PivotColorP, PivotColorR, PivotColorS
Pライン、R(レジスタンス)ライン、S(サポート)ラインの色。 - PivotLineStyle
ラインのスタイル(実線、点線など)。 - PivotLineWidth
ピボットラインの太さ。
EAの動作原理
- ピボットレベルの計算
新しいバーが形成されると、EAは選択されたタイプとタイムフレームに従ってピボットレベル(P, R1, R2, R3, R4, S1, S2, S3, S4)を計算します。 DeMarkを選択した場合は、DeMark手法に基づいた特別なレベル(P, R1, S1)が算出されます。 - トレードシグナルの生成
現在の中央値(BIDとASKの中間価格)が中心ピボットP(または他の選択ロジック)より上に位置するとBUYシグナルが出現し、 Pより下に位置するとSELLシグナルが出現します。 EAはMaxSpread、MinutesBetweenTrades、証拠金の余力などをチェックし、 条件がすべて満たされた場合に成行注文を送信します。 - ポジション管理
- Stop Loss / Take Profit: ポイント数で設定し、EAがSLとTP価格を自動計算します。
- Trailing Stop: 価格が TrailingStart ポイントの利益に達すると、 TrailingDistance や TrailingStep に基づいて動的にSLを引き上げます。
- BreakEven: 利益が BreakEvenStart ポイントに達すると、SLをエントリー価格( Offset を考慮)に移動できます。
- Grid(ヘッジモードのみ): 価格が前回のオーダーから GridStep ポイント離れた場合、同じ方向にポジションを追加(最大 MaxGridPositions まで)できます。
- パネルとチャート上の取引履歴
DisplayPanel が有効な場合、左上隅にミニパネルが表示され(色はカスタマイズ可)。 DisplayTradeHistory を有効にすると、チャート上に取引情報が表示されます(エントリー/エグジット矢印、点線、損益を示すテキストなど)。
使用上の推奨事項
- 口座とタイムフレーム: どの銘柄、どのタイムフレームでも使用可能です。一般的にはH1でピボット計算を行うことが多いです。
- リスク設定: 銘柄のボラティリティや資金管理を考慮してください。StopLossが大きい場合は、それに応じてロットサイズを調整する必要があります。
- スプレッド: スプレッドの低い(ECN/STP)口座や、適度なボラティリティの時間帯で運用することを推奨します。
- テスト: リアル口座での稼働前に、Strategy Testerでテスト(ビジュアルモードを含む)を行い、主要パラメータを最適化することをおすすめします。
- 互換性: ヘッジモードでは買い・売りともに複数ポジションを持てますが、ネットティングモードでは同一銘柄に対して買いと売りがそれぞれ1ポジションずつしか持てません。
結論
Pivot Levels Proは、MetaTrader 5向けの多機能EAであり、強力なピボットレベル計算手法、柔軟なオーダー管理、および分かりやすい統計パネルを組み合わせたものです。実績あるサポート・レジスタンスのレベルを用いたトレードや、ストップロスの設定、ブレイクイーブンへの移行、グリッドの構築など、日常的な作業を自動化したい初心者から上級者トレーダーまで幅広く役立ちます。
もしピボットレベルを活用したトレードをサポートする信頼できるアシスタントを探しているなら、Pivot Levels Proは最適な選択肢です。適切な資金管理と明確なトレードルールを組み合わせることで、あなたのトレードシステムの重要な一部となるでしょう。