記事「知っておくべきMQL5ウィザードのテクニック(第25回):多時間枠のテストと取引」についてのディスカッション

 

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アセンブリクラスで使用されているMQL5コードアーキテクチャの制限によって、複数の時間枠に基づく戦略は、デフォルトではウィザードで組み立てられたEAではテストできません。今回は、二次移動平均を使用したケーススタディで、複数の時間枠を使用する戦略について、この制限を回避する可能性を探ります。

前回の記事では、ピタゴラス平均について見ました。ピタゴラス平均は移動平均のグループであり、テストレポートで示唆したように、一部のトレーダーに利益をもたらす可能性があるにもかかわらず、その一部は非常に目新しく、十分に普及していません。これらのピタゴラス平均は、半円の直径に加算される2つの不等な値を提示したときに各平均値が何であるかをまとめた半円図で表されました。記事では触れられていない半円内の弦の値の中には、2つの値aとbの二乗平均平方根を表す「Q」として示される値がありました。

Quadratic Mean(QM、二乗平均平方根はRoot Mean Square (RMS)とも呼ばれます。平均値としては、平均値が求められる集合内のより大きな値に重み付けされる傾向があり、これは前回の記事で見た幾何平均や調和平均とは異なります。また、幾何平均は正の値しか返さないので、平均を求めるサンプル集合は正の値だけを持つ必要があります。しかし、この記事のタイトルは、ウィザードで組み立てられたEAに多時間枠戦略を実装するとあり、QMは単に、ウィザードで構築されたEAで複数の時間枠をテストする方法を示すために使用するツールです。 

では、なぜウィザードで作成したEAでは複数時間枠でのテストが難しいのでしょうか。私の意見では、このカスタマイズはウィザードのアセンブリスペースで追加された各シグナルに対しておこなわれるべきであり、これがしばしば見落とされるからです。ウィザードで組み立てたEAの銘柄名と時間枠のカスタマイズは、ウィザードのシグナル選択ステップでおこなうことができます。多くの場合、一度シグナルを選択すると、銘柄と期間を選択することになると思われがちですが、ウィザードの組み立てではそうではないはずです。この以前の記事では、組み立てられたソースコードを修正することで、ウィザードで組み立てられたEAの複数銘柄取引に対応するさまざまな方法を紹介しました。私が共有しなかった明白かつ主要なアプローチの1つは、複数のシグナルの添付を実行することです。各シグナルの添付は特定の銘柄用になります。まったく同じシグナルを添付しているにもかかわらず、このような複数の添付が発生します。銘柄を割り当てる際のシグナルのカスタマイズは、以下に示す手順でおこなう必要があります。

n1


n2


ここで 

  • nは集合内の値の数 
  • xはそれぞれのインデックスにおける集合の値

作者: Stephen Njuki

Stephen Njuki
Stephen Njuki
  • 2010.05.02
  • www.mql5.com
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