Japan AI Exo Scalp EA バージョン3.0 - 技術解説
このモデルは、日本の戦国武将である毛利元就の教訓である、1本の弓矢なら折れやすい、だが3本の弓矢なら折れないことをコンセプトに、OpenAIのフラッグシップ3モデルを活用した、全く新しいトレードシステムです。
こちらでは、Japan AI Exo Scalp EA Version 3.0 の仕組みや、三本の矢(複数GPTモデル合議制)を用いた特徴を解説します。従来版との違い、導入手順などをまとめています。
1. 概要
本EAは、MetaTrader 5 (MT5) 上で動作する MQL5 製のスキャルピングEAで、合議制により複数のGPTモデルからのシグナルを取得します。 o1-mini や gpt-3.5-turbo など、複数エンドポイントを呼び出し、それぞれのショート / ミドル / ロングの指標データに基づく予測結果を合算し、より精度の高い売買判断を狙います。
- 三本の矢: 3種類のGPTモデルを並列に問い合わせる。
- 合議システム: 2本以上が同じ方向ならエントリー、3本全一致ならさらに強気のエントリー。
- ピーク価格 (peak_price) 予測: モデルごとに提示された peak_price からTPを動的に設定。
2. 主な特徴
- 多数決合議: SELLかBUYかモデルごとに判定し、合議の結果をEAが最終決定する。
- マルチタイムフレーム: RSIやATRなどのインジケータを使って、複数期間の傾向をGPTに提供。
- トレーリングストップ&ブレイクイーブン: 大きく利益を伸ばしやすい反面、早期に含み益を確保する仕組みも備える。
- ニュースフィルター: 高ボラティリティな経済指標の時間帯を回避。
- プロンプト可変: 時間足ごとに “何本先” の価格を予測するかを自動計算し、GPTに反映。
3. 動作の流れ
新バー確定ごとに、EAがテクニカルデータを収集 → GPTの各モデルに問い合わせ → 返却されたJSONを解析 → 合議で売買判断、という手順を踏みます。
- 1本目のモデル:ChatGptModel_1
- 2本目のモデル:ChatGptModel_2
- 3本目のモデル:ChatGptModel_3
それぞれが “BUY, SELL, NO” と “peak_price” を返すので、それらを合算し、2つ以上のBUYなら BUY SIGNAL、などと最終結果を決定します。
4. インストール方法
Japan AI Exo Scalp EA (v3.0).mq5 を MQL5/Experts に配置し、MetaTrader 5でコンパイルしてチャートに適用します。
パラメータ設定画面(Inputs)で、 ChatGptModel_1 などの選択、 OpenAI_API_Key の入力、 TrailingStop の有無や NewsFilter の設定などを行えます。
5. コード例 (英語コメント)
// Example snippet:
Checking the GPT signals string signal = GetChatGPTSignal();
if(signal == "BUY SIGNAL") { ... } else
if(signal == "SELL SIGNAL") { ... }
6. コード例 (日本語コメント)
// 例: 3つのレスポンスをまとめて合議する
string finalSignal = ParseChatGptResponseThree(resp1, resp2, resp3);
if(finalSignal == "BUY SIGNAL") { // BUYエントリー } else
if(finalSignal == "SELL SIGNAL") { // SELLエントリー } else { // 見送り }
7. パラメータの説明
- AnalysisTimeframe: 分析用時間足 (M1, M5, M15, H1など)。
- UseTrailingStop: trueにするとトレーリングストップを有効に。
- ATR_SL_Multiplier: ATRを使ってSLを計算する際の倍率。
- RiskPercent: ロット自動計算時のリスク割合。
- MaxTradesPerDay: 1日の最大取引回数を制限。
8. 注意事項
本EAは高度な合議制ロジックを採用していますが、必ず勝てるわけではありません。想定外の相場状況・GPTの回答特性により不整合が起きることがあるため、 バックテスト・フォワードテストなどで十分に検証したうえで実運用してください。
© 2025 AI Trader KYO, Japan AI Exo Scalp EA Version 3.0