ヘッジファンド、相場上昇予測できず原油の売りポジションを増やす

ヘッジファンド、相場上昇予測できず原油の売りポジションを増やす

2 11月 2015, 18:26
Yamaguchi Katashi
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原油価格が1バレル=40ドルに下落すると予想していたヘッジファンドは、過去8週間で最大の相場上昇を見誤った。

米商品先物取引委員会(CFTC)の報告によると、ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の売りポジションは1027日が終了する週に24%増加した。買越残高は15%減り、7月以降で最大の下落となった。

アメリカ政府が1028日に発表したリポートで、アメリカの製油所が予測より速く定期修理を終え、原油需要が増加したことが分かったため、原油相場は上昇した。数値公表前には、石油会社の減産量が世界の供給過剰を解消するには十分ではないとの見方があり原油価格は8月以来の安値になっていた。

ヘッジファンドのアゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏はインタビューで「市場にはモメンタム(勢い)を狙うトレーダーが多くいる。彼らは価格がさらに下がると予想していた。だが、そうはならなかった。」と述べた。