記事"MQL5 クックブック:典型的なチャートイベントの処理"についてのディスカッション

 

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本稿では MQL5 の開発者によって事前に定義されている典型的(標準的)なイベントについて OnChartEvent() を用いた機能と実践練習について記述したいと思います。MQL5 の数々の記事および コードベース ですでにこのハンドラの使用例は取り上げられています。

ですが、私の目的は「イベント駆動プログラミング(EOP)」の考え方でこの手段を分析することです。このハンドラを完全に自動化されたトレーディングシステムと半自動トレーディングシステムで問題なく使用することができると考えています。


1. "ChartEvent" イベント

それでは最初にこのイベントタイプがどんなものであるか見ていきます。

ドキュメンテーションによると ChartEvent イベントはチャート作業時に出現するようです。特に以下の場合です。

  • チャートウィンドウに着目し、キーボード上でキーを押すとき。
  • グラフィックオブジェクトを作成するとき
  • グラフィックオブジェクトを削除するとき
  • グラフィックオブジェクト上でクリックするとき
  • マウスでグラフィックオブジェクトをドラッグするとき
  • LabelEdit graphical オブジェクトのテキストフィールドでテキスト編集を終了するとき

よってこのイベントは双方向性をもたらしチャートとの交流を可能にします。その上、そのような相互作用はなんらかのアルゴリズム処理(自動トレーディング)同様マニュアルトレーディングの結果でありえます。

MQL5 開発者は ChartEvent イベントを ENUM_CHART_EVENT リストで指定されたタイプに分類しています。

このリストにはユーザー定義イベントが含まれ、それはプログラマーに役立つ隠れた蓄えのようなものであることに注意することが重要です。MQL5 開発者はカスタムイベントに 65,535個の IDを提供しています。

カスタムイベントと連携するにはプログラマーのニーズに応じて特殊な作成関数 EventChartCustom() が利用できます。ただし、本稿ではカスタムイベントは考察しません。


作者: Dennis Kirichenko

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